はじめに:再生できないビデオカメラ、諦めていませんか?
「ビデオカメラが壊れて、過去のデータが見られない」――これは、多くの方が直面する可能性のある深刻な問題です。特に、メーカーのサポートが終了した古い機種の場合、修理もできず、途方に暮れてしまうケースが少なくありません。
今回ご紹介するのは、まさにそのような状況に陥ったお客様からのご依頼です。埼玉県にお住まいのお客様が長年愛用されてきたVictor(ビクター)製ビデオカメラ「Everio GZ-MG77」。スイッチの故障という物理的な破損により、内部に眠る大切な思い出が再生不能となってしまいました。
本記事では、この絶望的な状況から、いかにして100%のデータ復旧を成功させたのか、その過程と結果を詳しく解説します。
ご依頼内容:Victor Everio GZ-MG77の物理故障
今回ご依頼いただいた具体的な状況は以下の通りです。
- 機器:Victor Everio GZ-MG77
- 症状:切替スイッチが物理的に破損。撮影モードから再生モードに切り替えられない。
- 問題点:カメラ本体を操作してデータにアクセスすることが一切不可能なため、PCへの接続等、通常の方法ではデータを抜き出せない。
お客様は、お子様の誕生から成長を記録した、まさに「家族の宝物」が閉じ込められている状態でした。
なぜスイッチ故障でデータが取り出せなくなるのか?
ビデオカメラの多くは、本体のOS(オペレーティングシステム)を介して内部ストレージ(HDDやメモリ)にアクセスします。「再生モード」にすることで初めて、記録されたデータを読み出し、表示・外部出力する準備が整います。
スイッチが故障すると、この「再生モード」に入る命令が出せないため、カメラはデータを読み出す準備段階に進めません。結果として、データは内部に存在しているにもかかわらず、完全にアクセス不能な状態に陥ってしまうのです。
弊社のデータ復旧アプローチと結果
私たちは、このような物理的な故障に対し、カメラを分解し、内部の記録媒体(今回はHDD)を直接取り出すという専門的なアプローチを取りました。
記録媒体から直接データを読み解くには、高度な技術と専用の機材が不可欠です。慎重な作業の末、HDDに記録されていた全データの抽出に成功。破損していたファイルも見られず、完璧な状態での復旧を達成しました。
【最終的な復旧データ】
- 静止画:770ファイル
- 動画:233ファイル(合計再生時間:6時間47分)
- 復旧率:100%
復旧したデータは、お客様のご希望により、ご家庭のテレビで手軽に鑑賞できるブルーレイディスクに変換し、納品いたしました。
復旧事例を動画でご覧ください
今回の復旧事例を、動画にまとめました。同様の症状でお困りの方に、希望を持っていただければ幸いです。
まとめ:ビデオカメラのデータトラブルは専門家へご相談を
スイッチの故障、液晶画面の破損、水没、落下など、ビデオカメラのデータトラブルは多岐にわたります。メーカー修理が不可能な場合でも、データ復旧専門業者であれば、思い出を救出できる可能性は十分にあります。
「もうダメかもしれない」と諦める前に、まずは一度、私たちにご相談ください。無料でお見積もり・ご相談を承っております。
▼データ復旧の詳細・お見積もりはこちら
▼LINEでのお手軽なご相談も可能です
